日本全国には約2800箇所以上の温泉があるそうで、日本人ほど温泉好きの国民はいないと言われています。そんな温泉好きな一人の温泉ファンとして全国の温泉・秘湯・露天風呂や温泉宿など温泉情報を盛りだくさん紹介しています。是非、温泉旅行や観光旅行に行くときの参考にしてくださいね。
『長門湯本温泉(ながとゆもとおんせん)』は、山口県内最古の歴史を誇る古湯で、1427年、大寧寺の住職の下で仏道を修めた下関の住吉大明神が、その恩に報いるために温泉を湧出させたのが始まりと伝えられている「神授の霊泉」。
戦前までは「深川温泉」と呼ばれ、主に大寧寺の寺湯として利用され、江戸時代には、毛利藩主もたびたび温泉を楽しんだといわれています。
日本海に臨む長門市の中心部から南へ車で10分ほどのところ、深い緑に包まれて、音信川と大寧寺川に沿って旅館やホテルが立ち並び、川のせせらぎが耳に心地よい温泉街は、昔ながらのしっとりした湯の町情緒のある山口県を代表する温泉郷の一つです。
「すずと 小鳥と それからわたし みんなちがって みんないい」
と歌った童謡詩人「金子みすゞ」が生まれ育った長門市は、源氏ホタルの光とカジカ蛙の鳴き声に染まる夏の夕暮れ、温泉街一帯に懐かしい空気が漂っています。
江戸時代前期の姿をそのまま残す「盤石橋」、情緒を掻き立てる朱塗りの架け橋、みすゞの優しい詩を生んだ温もりが、ゆっくり胸を包み込む温泉街です。
長門湯本温泉では、かつて武士や僧侶が使っていた「礼湯」と、石州瓦を使った重厚な構えの「恩湯」の2つの共同浴場は今も健在で、500年以上前、住吉大明神が湧出させた湯を源泉100%で味わえます。
また、長門湯本温泉から車で約40分で、一面の草原に白い石灰岩が露出する日本最大のカルスト台地「秋吉台」。
その地下100メートルには、東洋一の自然の神秘・大鍾乳洞「秋芳洞」が広がっています。
長門湯本温泉の後は是非、秋吉台へ観光に行ってくださいね。
泉質:アルカリ性単純泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、くじき、創傷、皮膚病、消化器系疾患、冷え性など
所在地:山口県長門市
アクセス:JR長門湯本駅から徒歩5分
車:中国道美祢ICから国道435号・316号経由28km
問合わせ先:湯本温泉旅館協同組合(TEL:0837-25-3611)
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