高知県『土佐山温泉（とさやまおんせん）』−「何もしないという贅沢」な温泉

『土佐山温泉（とさやまおんせん）』は、高知市内からは車で40分程とそんなに遠くない高知県の山の中、旧土佐山村にある山の中の一軒宿「オーベルジュ土佐山」に湧く温泉。

オーベルジュとはもともとフランス語で「小さな宿」の意味ですが、山の中にあるといっても昔ながらの温泉宿とはだいぶ違い、欧風のモダンな建築で、ゆっくりと時間を過ごすようになっていて、料理やたたずまいを重視した宿泊施設で、四国の真ん中を走る四国山地の一角にある工石山（くいしやま）を背にして、目の前にはおだやかな渓流の鏡川を臨む立地に土佐山温泉は湧き出ています。

湯は、無色透明で刺激がなく入りやすく昔から湯ざめしないと人気の温泉で、高知市内から通う日帰りの常連客がいるほどで、高知県産の檜や杉を使った大浴場にはサウナと露天風呂があり、森の中の秘湯ムードが楽しめます。

高知市内から40分の距離だが、ここ土佐山は便利さからは程遠く、コンビニも飲食店もありません。あるのは「オーベルジュ土佐山」だけ。さらに驚いたことには、部屋には時計もテレビも置いていないので、嫌でも日常の喧噪と離れてしまいます。でもCDプレーヤーは部屋に置いてあるので、自分でお気に入りや、フロントでＣＤの貸し出しも行なっているので音楽を聴く楽しみはあります。もちろん、読書をするのにもうってつけの環境です。

食事は、地場の山や川の食材、土佐の近海の魚介などを使った和風創作料理で、土佐山温泉での楽しみの大きなひとつといえるでしょう。

ここでの贅沢は、ゆっくり流れる「自分だけの時間」を持つこと。土佐山温泉は、日常の自分とは違う自分を発見できそうな隠れ家的な温泉です。


所在地：高知県高知市土佐山東川

アクセス：JR高知駅から車で40分
車アクセス 高知道高知ICから県道44号・16号・33号経由17km

問い合わせ先：オーベルジュ土佐山 TEL：[phone]

泉質：含フッ素メタホウ酸泉


土佐山温泉　オーベルジュ土佐山
高知市内から車で３０分。とれたての山海の幸・川の幸を贅沢に使った和風創作料理。天然のいで湯に安らぎ木の香漂う部屋に憩うご夫婦からグループまで。